娘孝行

父が亡くなる前日は台風が南から上がって来ている日だった。
その日にうどん県に帰り、翌13日夜に大阪に帰る予定だったが、台風の状況によっては早めに帰るかみたいな話をしていたところだった。

実際は13日のお昼から電車は止まってしまったが、台風の速度がもう少し遅くて私たちが昼前に瀬戸大橋を渡ったあとに父が亡くなれば、私たちは訃報を受けても半日ほど身動きができなかったことになる。

それを母が何度も言うわけで
「お父さんは親孝行をしたんやわ。」
と最初に言った時は一瞬何のことかと思ったが、それが言い間違いとわかり
「それも言うなら子供孝行やろ。」
「あ、そうかぁ。」と言ったのに、その後何度か「親孝行」を口にした。

母の事故以来、父のことをやって来たのは私で、父が最後の病院に入る以前から自分の気持ちの整理はついていたので、実際父が亡くなっても、悲しさ寂しさよりも父が楽になって良かったという気持ちのほうが大きかった。

母にも母なりに父に対する後悔はあるだろうが、父と会うようになったのはここ数ヶ月のことなので、自分の中で弱った夫、寝たきりの夫を受け入れるのに時間が掛かったのだろうと思う。
そしてようやく受け入れた時に父が亡くなったのではないか。

母は事故の退院後にも少し情緒不安定なことがあったが、今回もそんなことだろうと私は思った。
すぐに現実を受け入れられない、辛いことを自分の中で消化できない。
それは老いのせいか、性分なのか、娘の私ですらわからないが、私はフォローするしかない。
このまま呆けられては困るのだ。


☆今日のまかない
鰆の塩焼き、ソーセージとほうれん草の卵炒め
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★お天気も悪く肌寒い大阪。
この日曜日は大阪マラソン。
知り合いが走るので応援に行こうと思っていたけど、家の用事も溜まってるし、ぼちぼち疲れも出てきたので、テレビで応援しようかな…。
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Commented by わさお at 2014-10-22 18:45 x
何が幸運になるか分かりませんね、後から分かることですが、何事も紙一重で運、不運の境目がありますね。
Commented by anatatoyu at 2014-10-22 18:53
>わさお君
ほんとにそう。
事件や事故も何秒かの違いで被害に遭ったりするものね。
そういう時に運命とか寿命とか、理屈で説明できない何かを感じますね。
by anatatoyu | 2014-10-22 15:51 | 母のこと | Comments(2)

ふつうの暮らしのふつうのご飯、日々の出来事綴ります。


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