母の友達 最終章

今日は少々長うございます。


母がイオンへ行く目的は、一番は知り合いと喋ることで、買い物は二の次らしい。
注)聞いた訳ではない(笑)


先日のマリンライナー事件の前にイオンに寄った時も、母は誰かと立ち話をした。
その人は以前は実家の近所に住んでいたのに、立ち退きになって元の家とは遠いところに引っ越した。
知り合い一人も居ないところだそうだ。

年をとって引っ越すのは良くない、ボケの原因になると母は言う。
暗に大阪には行かないと、母が言っているように、私には聞こえる。
聞こえるが敢えてその話題は口にしない。

一時期、自宅を母と住むために一生懸命片付けたが、今は中断している。
親子と言えど、何から何まで理解しているはずはなく、私の気持ちを一方的に押し付けるのは無理があると悟ったからだ。

母は母なりに娘に迷惑を掛けたくないというのも理解できるし、その為にも自分で頑張らないといけないと思っているのが見て取れる。
先は長いようだ。


さて、母の友達はまだまだいるようだが、そろそろ最後にしないと(笑)
この人は友達という立場ではないが、人生の大半をひとつ屋根の下で暮らすのも、何かの縁…

隣りのユミコさん

貧乏で共働きの私の両親にも、持ち家の機会は何度かあったそうだ。
手付け金を入れたものの、相手側の都合でご破算になり、手付けの倍のお金が戻ったこともあるとか。

どうせ嫁にやる女の子(私)しかいなかった家だから、父も力を入れなかったのだと思うが、母いわく、父は持ち家に縁のない人だったと。
そして自分達はこの家に縁があるとも言う。

私が生まれる前に入った家なので60年以上、大家はユミコさんでも母のほうが長く住んでいる。
そして今はひとつ屋根の下で二人が暮らしている。
不思議な縁だ。

ユミコさんの舅姑の葬儀を取り仕切ったのも父、ユミコさんのご主人が浴室で急死されて、その後片付けと葬儀も父。
ある意味、親戚以上の付き合いをしてきたのだと思う。

母が事故で入院し、父を施設に入れた私は、誰も居ない家を取り憑かれたように片付けた。
もうそこには誰も帰らない住めないと思っていたのかのように。

その頃、母を引っ越しさせようと思っていると、ユミコさんに言ったことがある。
ユミコさんは悲しそうに笑った。
真意はわからない。

ユミコさんには結婚している二人の娘さんがいる。
一人はうどん県、一人は大阪。
二人ともあの家には帰らないと思う。
ユミコさんも八十を越えた。
娘さん達はどう思っているのだろうと、何度も思う。

母親であるユミコさんを、そろそろ引き取りたいと思うが、ユミコさんは私の母が居る間はここに居ると言っているかも知れない。

もし、うちの母があの家を出ると言えば二つ返事で快諾して、あの家を売るなりアパートに建て替えるなどの計画があるかも知れない。

もし先にユミコさんが亡くなって母が残ることになったとしたらと、私は考える。
何と説明したら良いか、わかってもらえるか、私はそんな状況は避けたいと思っている。

できれば、こちらから先に出て、長い間ありがとうございましたと言いたい。
それを何度か母に言ったが、わかったようなわかってないような返事をするばかり。
今日が何とかなったから、明日も何とかなるだろうみたいな、そんな考え方は好きじゃない。

けれど、父が亡くなって本当に一人になって、自分でできる間は頑張ろうとしている母を無理やり大阪に連れて来るとか、引っ越しをさせるなんてことはできない。

だけど、いつかはあの家を出なければならない。
それが母がお骨になってからと言うのでは、娘として私の気持ちが許さないのだ。
借家住まいしかできなかった両親を持った娘の意地みたいなものか。
今はまだ、うまく説明できない。


さて、そんな風に半世紀以上ひとつ屋根の下で暮らしている母とユミコさんだが、一日に何度も言葉を交わしたり、茶飲話をしたりする関係ではない。
どちらかと言えばその逆で、薄い壁の向こうのお互いの存在を確かめながら、寄らず触らずで暮らしているように思う。

今日は写真がないので
★昔の写真で出ていますシリーズ(笑)
b0327247_08485571.jpg

1歳前の母と私
紡績工場に勤めながら、自分や私の普段着は自分で作っていたからお揃い。
現在の母は別人のようだ。
あ、私もか(笑)


長々と読んでくださり、ありがとうございました。

[PR]
Commented by o-rudohime at 2016-05-08 09:15
母の日に相応しい話題ですね。
ゆうさん可愛いですね きっと今も面影が一杯残っているのでしょう。
人が好きなお母さん案外ケアハウスなんかが良いのかもしれませんよ。
同じ年齢の人たちとの生活 一人暮らしの長かった母はケアハウスへ行って性格が穏やかになりました。
イオンのある市や隣の城のある市等結構安く入れますよ。
Commented by aloha-lokomoko at 2016-05-08 11:19
かわいい赤ちゃん(。・‿​‿・。)ノ<※*・:*:`♪:*:。*・☆*
1つ屋根ではないけれど、長年隣に暮らしていると隣の変化も気になって心配です。
施設にいる老夫婦の家を、一年以上かけて片付けをしているいい年齢の息子さん。
勢いでしてしまえよと、周りはみんな思っているのです。
父が入院したらかと、お見舞いに戻ってきてら、葬儀の看板が出ていて。
ある意味、お隣になって20年、月日が近所の関係にしてれました。
お母さん、心はどう思われていらっしゃるのかな。
いろいろ考えておいでなのかも。
Commented by anatatoyu at 2016-05-08 16:04
o-rudohimeさん

そうですか?
どうかなあ(笑)
人が好きとは、昔から私が言っていることですが、母もそう見えますか?
あらま〜
地元でいつかそういうことになるような気がしますが、そうなると、私はずっとマリンライナーに乗らなくちゃいけないということですね。

お母様、白寿おめでとうございます。
お寿司が食べられなくて残念ですね。
マリンライナーがちゃんと動きますように。
Commented by anatatoyu at 2016-05-08 16:10
ロコモコさん

みんな赤ちゃんの時は可愛いでしょ(笑)
お隣りも気になりますね。
私の実家の片付けはもうあきらめました(笑)
必要な時に業者に頼みます。
母はなるようになるわと思ってるんじゃないかな。
会う時一回一回を大事にしたいと思います。
Commented by yoppyhyakka at 2016-05-08 21:13
お母様の眉、素敵な三日月眉ですね〜
ゆうさんももしかして三日月眉?
私、カキっというかカクっというか
曲がってますもんでイヤなんだす。
今は眉ペンシルで強制的にスラッとまん丸になるよう描いてます。
Commented by u831203 at 2016-05-08 21:57
ゆうさん、かわいい~
お母さん手作りの洋服作られてたなんてすごいですね。
不思議な存在のユミコさん
壁があっても心強いのでしょうね。
Commented by わさお at 2016-05-08 22:17 x
母親との同居のタイミングは難しいですよね。本当にどうするのが一番良いのか、考えても中々、答えが出ません。ただ、YUさんが書かれている様に、母親が亡くなってからでは遅いんですよね。
Commented by anatatoyu at 2016-05-09 06:48
モモセさん

三日月眉?
そういうの?
私は昔ヤンキーだったから(笑)
眉はありません(笑)
モモセさんも、その曲がってるとこ抜いたら?
眉はなかなか上手に描けませんよね。
Commented by anatatoyu at 2016-05-09 06:50
がちゃぴん秀子さん

へへ。
貧乏でしたからねえ。
秀子さんの手作りのほうが、数倍すごいですよ。
一人よりはユミコさんがいるほうが心強いでしょうね。
Commented by anatatoyu at 2016-05-09 06:53
わさお君

お宅のお母さんは、どうおっしゃってるの?
聞いてもなかなか本音は言わないかもね。
やっぱり本人がその気にならないと無理。
Commented by cocomari4522 at 2016-05-09 15:14
初めてのコメントです。人見知りしていました。
ご指摘ありがとうございました。助かりました。
コメント消す事になって、ごめんなさい。
面白いことも言えませんが、よろしくお願いいたします。
子供の頃の面影はいくつになっても残るものです。
笑顔がかわいい人とお見受けいたしました。
Commented by anatatoyu at 2016-05-09 15:41
ビーバーさん

コメントありがとうございます。
写真は綺麗に見られました。

若い頃には笑顔を褒められたこともありますが、いろいろ経験すると眉間のシワが消えなくなりました(笑)
年々、母に似てきているようで、老後が明るいのか暗いのか(笑)
by anatatoyu | 2016-05-08 08:50 | 母のこと | Comments(12)

ふつうの暮らしのふつうのご飯、日々の出来事綴ります。


by ゆう