手術
2016年 02月 13日
☆土曜日のまかない
売れ残りのシメサバと菜の花のっけて散らし寿し

★ヘビースモーカーでお髭のOさんの手術の日はまだ決まっていない。
今週の水曜日に決まると言っていたが、その晩にやってきたOさんに聞くと、その日は血液や尿の検査だけだった。
それも前以て聞いていたはず。
相変わらずのらりくらりと喋るので、病院で書類をもらってないかと尋ねると、鞄の中から出してきた。
15日に胸部腹部など三ヶ所のCTを撮り、その結果説明を17日に受けると書いてあった。
その時に手術の日と方法が決まるのだと思う。
CTは午後2時、その4時間前から絶食など、注意点を一緒に確認しながら、私は父のことを思い出した。
足の骨の腫瘍の手術のために検査入院していた父と医大の庭でいた時のこと。
「わしは手術なんかせんで、このまま死んでもええんや。」
足を摩りながら父はそう言った。
手術の前日まで拒んでいたのに、いざ手術着に着替え、頭にキャップを被った父は、まるで遊びに出かけるように、ひょこひょこ歩いて手術室へ入って行った。
7時間の手術のあと、父の右足は人工骨になった。
それが平成20年の秋だった。
父が亡くなったのは26年の秋。
手術をしなければどんな最後を迎えたかはわからないが、手術をしなくても同じくらい生きられたのではないかと思うことがある。
今日は父の月命日だった。
Oさんは、それまでのツケを全額払って帰っていかれた。
by anatatoyu
| 2016-02-13 15:50
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