今日の「あのな」
2018年 04月 05日
ここのところの幸子さんは、気持ち悪いくらいご機嫌良く暮らしてくれている。
春だから?
そろそろ一年が来るので、いろんなことに慣れたから?
どちらでも良いが、この幸子さんが時々「ゆうこ!」と私を呼ぶ時と
「あのな」と話し始める時、私はいまだに身構えてしまう。
何を思い出したんやろ?
それは何かが無いに始まって、挙げ句の果てには「あんたが捨てたやろ。」となる。
それはここ数年、負のスパイラルに陥いる私の中のトラウマとなっているのだ。
それに比べたらテレビの芸能ニュースなど何ともない。
私のほうも上手に聞き流す術を覚えた。
耳タコの昔話だってへっちゃら。
「ふ〜ん」と「へえ〜」の合いの手でやり過ごせる。
今日、まさにオットが家を出る寸前、椅子から立ち上がってお見送りのタイミングを待っていた幸子さんが
「あのな」と言った。
え?このタイミングで何ごと?
私はびびった。
「ほら、私、片足で立てるんやで。
それも長いこと片足で立っておられるんやわ、すごいやろ。」
ブクブクに太った巨体を22センチの小さな片足で支えて立っている。
それがぐらつくでもなく、どこの田んぼでも見たことのない不格好な案山子みたいにスクッと。。
それはそれで不気味に思った。
☆今日のお昼ご飯
焼き餃子
蒸し鶏のサラダ
今月末で85歳になる高齢者が片足立ちをする。
それを素直に元気で良いと喜べないのは何故だろう。。
by anatatoyu
| 2018-04-05 17:05
| 母のこと