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ゆうさんちのご飯日記

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読了「阿蘭陀西鶴」

ご存知「井原西鶴」のお話。
当時の言葉で「阿蘭陀」とは「異端」を意味するそうで、西鶴は好んで「阿蘭陀西鶴」と自称したようです。
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物語は、実在した西鶴の娘「おあい」を語り手として書かれています。

盲目のおあいは9歳の時に母親を25歳で亡くします。
不憫な娘が生きていけるように、母親は生前から家事をみっちり仕込みます。
洗濯や掃除どころか裁縫から料理まで器用にこなすのです。

「おあい九つ、母が亡くなった日、すぐに台所に入って湯を沸かし昆布で出汁をとった。
包丁の背で里芋の皮をこさいでは水をはった桶に入れる。
筍やこんにゃくを煮しめ、蕗は塩ずりしてから茹でる。
蕗が美しい青を残しているかどうかは菜箸で挟めば指先で判じられる。
ほど良い弾みがあれば、蕗はきっと春の早緑の匂いを残しているはずだ。
おあいの生きるこの世は、音と匂いと手触りでできていた。」本文より

自分のやりたいことに邁進する子供のような父親と、はじめは気持ちがすれ違い好きになれなかったが、最後には狭い長屋で一緒に布団にくるまって借金取りをやり過ごす。
でももうその時は遅かった。

「お父はんのお陰で、私はすこぶる面白かった。
おおきに。さよなら。」

おあいは「世間胸算用」が世に出た元禄五年(1692)没、享年26歳。
西鶴はその翌年、元禄六年(1693)没。
おあいの法名は「光含心照信女」

おあいさんの目が見えたら、どうなっていたでしょう。
最後は泣けます。


☆今日のお昼ご飯
ハヤシライス
キャベツと布海苔のスープ
胡瓜とセロリのサラダ
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★今日のお弁当
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by anatatoyu | 2019-03-15 13:00 | 私のこと
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ふつうの暮らしのふつうのご飯、日々の出来事綴ります。


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